【水漏れが見つからない?】ハイゼットS500P ウォータージャケット水漏れ修理

インマニはずした写真 エンジン修理

ハイゼットS500Pの水漏れ修理の記事です。

この記事は、こんな方におすすめ。

  • 冷却水が減っている
  • オーバーヒートした
  • 水漏れ箇所が見つからない

S500Pの水漏れあるある。

よくある箇所はなんとインマニのすぐ横…

入庫時の状況

車検で入庫のハイゼットS500P。

いつもの様に点検していると…冷却水の減りを発見。

とはいえLowerよりは多いので、こんなもんかと思いつつも、

念の為、例の場所を確認。

 

例の場所って、あそこです。

そうインマニ横のウォータージャケット

ハッチを開けてみてみると…よーく見て。

ウォータージャケット水漏れの写真

見るのは、インマニの1番目と2番めの間。

正直、写真より実物の方が見やすいですが。

盛大に漏れてます。はずした写真も先に載っけます。

インマニはずした写真

これな。今回はここのガスケットを交換していきます。

 

ちなみに、このすぐ下側のシリンダブロックにも、

冷却水用のパイプが刺さっていて、そちらから漏れることも

そこの場合はガスケットも出ず、パイプの部品供給もないため、

シリンダブロックごと交換することに…笑えない…

保証でやる以外は、ほぼ車が変わりますね…

部品交換手順

先に言っておくと、交換部品は以下になります。

  • ウォータージャケットガスケット
  • インマニガスケット
  • スロットルボデーガスケット
  • インジェクターガスケット

いずれも注文してもすぐに入らないかもなので、先に注文しちゃいましょ。

値段はそれぞれ1000円もしないです。

今回は工賃の方がかなり高額。

ちなみにインマニは、ずらすことは出来てもはずれません…

はずすなら、サイドブレーキケーブルと

シフトケーブルもはずす必要があるので、手間なのではずしません…。

ブローバイホース取り外し

ハッチを開けたら、入り口側から順次外していきます。

まずはバルブカバーからインテークダクトへ

つながっているホースをはずします。

ブローバイホースの取り外し

燃料ホース取り外し

燃料のホースもはずしていきます。

まずはインマニに刺さっているホースを3本はずし、

ついでに吸気温センサのコネクタもはずします。

ブローバイホース取り外し

インジェクターに刺さっているホースもはずします。

はずすと燃料が出てくるので、

シールテープを巻き付けたボルトで、燃料を塞いでおきます。

インジェクターホース取り外し

燃料パイプの自由を利かすために、下記のコネクタやボルトも外します。

紫丸のハーネス固定のクランプもはずしておきましょ。

燃料パイプ取り外し

ここまではずせれば、燃料パイプがごそっと右側に移動できます。

インテークダクト・クリーナーケース取り外し

インテークダクトは、まず上からスロットルボデーとの接続をはずします。

インテークダクト取り外し

青丸の方をはずします。

紫丸の方は、簡単にはずれないので、

車をリフトアップしてクリーナーケースごとはずします。

クリーナーケースは下からボルト2本でついてます。

(この写真だけ別車両から撮影しました…)

クリーナーケース取り外し

ケース上流側(車両でいうと後側)のダクトをバンドではずして、

さらにケース下流側で下記写真の突起でも固定されています。

クリーナーケース取付の突起

スロットルボデー取り外し

次はスロットルボデーをはずします。

冷却水の2本のホース(青丸)をはずし、

冷却水パイプのボルト(紫丸)もはずします。

スロットルボデー冷却ホース

電スロのコネクタもはずします(写真忘れました…)

 

スロットルボデーは、インマニにボルト3本で付いています。

自分はインテークダクトを後からはずしたので、

かなりはずしにくかったですが、ダクトはずれていれば簡単なはず。

スロットルボデー取り外し

スロットルボデーがはずれたら、

先ほどはずした冷却水パイプを

スロットルボデー側までずらしておきます。

まだ奥がはずれてないので、取り外しはできませんが。

インテークマニホールド取り外し

ここまで来たらインマニの取り外しです。

先述の通りインマニはずらすだけです。

 

先にインジェクターをはずします。

ボルト2ヶ所(青丸)外して、コネクタも3ヶ所(紫丸)はずします。

インジェクター取り外し

はずれたら忘れないうちにインジェクターのOリングは交換しておきます。

 

インマニのボルトをはずす前に、

クランクセンサのクランプをはずします。

オルタネーターのすぐ後ろにあります。かなり見にくい位置です。

クランクセンサのクランプの位置

シリンダヘッド側はボルト・ナットで4ヶ所。

奥のボルトはかなり見にくいので、部品を落とさないように。

インマニ取り外しシリンダヘッド側

スロットルボデー側で2ヶ所のボルト(青丸)でついています。

クランクセンサのクランプとコネクタ(紫丸)もはずします。

インマニ取り外しスロットルボデー側

これでインマニがずらせます。

ガスケット面を綺麗にしたいので、できるだけずらしておきましょ。

シフトケーブルの取付ボルト(青丸)を1つはずしておくと多少自由が利きます。

インマニをずらした写真

シリンダヘッド側は、部品を落とすといけないので

マスキングで塞いでおきます。

ウォーターホース取り外し

これでやっとはずしたい部品にたどり着きました。

助手席のシートをあげて、パイプの取付をはずしていきます。

冷却水のパイプ2ヶ所をはずします。

またアッパーパイプすぐ下にボルトも。

このままだと、部品が出てこないので、OCVのコネクタもはずします。

ウォーターパイプ取り外し

パイプはハッチ側に取り出すことが出来ます。

狭いですし、ハーネスを引っ掛けそうなので慎重に。

はずれました?

はずしたウォーターパイプ

はずれたら、ガスケットもはずして、

ガスケット面をリムーバーで綺麗にしましょ。

ガスケット面

このとき冷却水がエンジン内に入ってしまいました

これが後で尾を引くことに…

 

あとはパイプのガスケット交換して、

インマニの前後もガスケット交換します。

インマニ、シリンダヘッド側はうまく見えないので

 

スマホのインカメで確認しながら取付します。

ピンボケですが、一応撮影。

インマニガスケット

あとは逆手順で取付して、最後にエア抜きです。

取付後の確認

取付後、なかなかエンジンが始動できず…

はずした部品も多くて、コネクタ等のつけ忘れ確認も

念入りにしたけど、全然かかりませんでした…

 

最終的にわかったのは、シリンダ内への冷却水の混入。

プラグをはずして、プラグとシリンダ内を、エアで吹きました。

それぞれ15秒程度はやったかな。

プラグが湿気ってしまったのが原因でした。

 

無事エンジンがかかるも、今度は排ガスが真っ白。

これも冷却水の混入が原因。とりあえずエア抜きします。

エア抜きについてはこちら参照

オイル量も確認しましたが、そこまでは入っていない様子。

30分ほど試運転して、無事通常程度の排ガスの色に戻りました。

 

最後に各部はずした場所の水漏れチェックして終了です。

まとめ

今回はインマニ横のウォーターパイプの水漏れ修理でした。

交換した部品は、最初にも述べた通り、

  • ウォーターパイプガスケット
  • インマニガスケット
  • スロットルボデーガスケット
  • インジェクターOリング

取り外した部品も多く、今回の車両はジャンボだったので、

かなり厳しい作業姿勢を強いられます。

ジャンボでなくても、結構厳しいです。

 

費用は部品まで合わせて30,000円前後

過走行車よりも、走行少ない車両のが多い印象です。

今回の車両もサビがかなりひどかった…

参考になれば幸いです。

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