【ガラガラ音】ハイゼットカーゴS321Vウォーターポンプ交換

ウォーターポンプの異常の写真 エンジン修理

ハイゼットカーゴS321Vのウォーターポンプ異音修理の記事です。

この記事はこんな方にでもおすすめ。

  • エンジン止めたときに、キュって音が鳴る
  • アイドリングでキキキキキって音が鳴る
  • アイドリングでガラガラ音が鳴る

その車、ウォーターポンプのベアリングがダメになってるかも。

ちなみに費用は3万円弱ですね。

写真が作業前や作業後が混ざっています…

ウォーターポンプとは

エンジンの中には、冷却水と言われる、

エンジンを冷やすための冷却水が入っています。

クーラントとも言いますね。

その冷却水を冷やすための部品が、ラジエータ。

ウォーターポンプの役割は、冷却水がエンジンとラジエータを循環させること。

修理を放置すると、冷却水が循環しなくなり、

最悪、オーバーヒートにつながる可能性があります。

 

ウォーターポンプ自体は、ファンベルトで駆動しています。

異音の原因は、ほほ経年劣化。

ベアリングが痛みや固着による異音が出ます。

ファンベルトの張り過ぎが原因になることも。

外部リンク→【ウォーターポンプ】故障時の症状や原因は?交換時期や費用も解説

入庫時の状況

異音で入庫のハイゼットカーゴ。

自分くらいになると、音聞いただけでわかっちゃいますが(笑)

動画でどれだけ伝わるかなー。

上の動画は、パワステベルト、クーラーベルトをはずして、

ファンベルトだけの状態で回しています。

で、下の動画はファンベルトもはずした状態。

音が全然違うでしょ?

原因追求・交換作業

ウォーターポンプだとは思いますが、念の為ベルトを一本ずつはずしていく

音はアイドリングで常時出ているので、わかりやすくて助かる。

クーラーベルト取り外し

まずは上から出来るのでクーラーから。

写真撮るの忘れました…

アジャスタボルトと支点ボルトを緩める。

支点ボルトは、同一直線上にもう一本止まっているが、

緩めなくてもベルトははずせる。

どうしても硬ければ裏側支点ボルトも探してみてね。

ちなみにクーラーベルトだけはずしても、今回は音は出っ放し

コンプレッサーではないね。

パワステベルト取り外し

リフトアップして、アンダーカバーをはずす。

パワステはこちら。

アジャスタボルト(青丸)と支点ボルト(紫丸)をはずしていく。

パワステ 支点とアジャスタ

ベルトはずせた?

 

この状態で、もう一度エンジン始動。

やっぱり音はまだ出ているので、パワステでもないね。

冒頭の動画の状態です。

ファンベルト取り外し

もう一度上から見て、今度はファンベルトをはずす。

アジャスタ(青丸)と支点(紫丸)をはずしてから、赤丸を緩めていきます。

オルタネータ 支点とアジャスタ

取れました?

これでエンジン始動すると。

音が消えています。冒頭2つ目の動画ですね。

ってことは、オルタネーターかウォーターポンプっぽい

ベアリング点検

オルタネーターとウォーターポンプのベアリングを点検。

点検って言っても、手で回すんですが(笑)

ウォーターポンプにはゴリゴリ感が。

オルタネーターは別に問題なさそうだなー。

ウォーターポンププーリ取り外し

ウォーターポンプをもう少し見たいので、プーリをはずします。

プーリをはずすには、10mmボルトを緩めるんですが。

ファンベルトをもう一度かけないと、うまくボルトが緩みません。

ウォーターポンププーリボルトの緩め方

ベルトにテンションをかけた状態で緩めます。

クランクプーリが回らないように19mmレンチで止めながら、

ウォーターポンププーリの10mmを緩める。

軽く緩んだら、ベルトをはずして、全部はずしていきます。

ウォーターポンプに花咲いています

あ。花が咲いてる。

これはウォーターポンプで確定と思っていいですね。

ウォーターポンプ交換

ウォーターポンプ交換前に、冷却水を抜いておく。

ラジエーターの下に、水抜きのドレンがあるので、緩める。

ラジエータドレン

当然水が出てくるので、受け皿を忘れずに。

ラジエータキャップもはずしておくと、抜けが早いです。

ラジキャップ

でウォーターポンプをはずしていく。

ボルト4本はずすだけです。

1本だけ短い(紫丸)ので、取付時は間違えないように。

まぁ間違えたら取付できないだけですが。

ウォーターポンプボルト 1本だけ長さが違う

ポンプがはずれたら、Oリングを取り替え。

Oリングは新品に付属しています。

ウォーターポンプOリング

で、新品ポンプ取付。

ウォーターポンプ取替後

で、プーリも取り付けていく。

年式によっては、プーリも同時交換必須のもあるので注意。

本来プーリ再使用できますが、かなり茶色くなっていました。

なので、今回は交換しておきます。

プーリの比較

ボルトは仮付け。

本締めは、ファンベルトにテンションかけてから。

はずすときと同様に、クランクプーリを止めておく。

プーリ取り付け後

異音の確認

ファンベルトだけかけたら、冷却水も入れて異音の確認。

ちゃんと音は消えていますね。

冷却水のエア抜き作業

冷却水を抜いたので、エア抜きをしていく。

エアが混入していると、沸点が上がらずオーバーヒートの原因に。

で、この年式はエンジンルームにブリーダーがある。

これがあるってことは、つまりエアが抜けにくいってことね。

エンジン内ウォーターブリーダー

ラジエータに冷却水を注水

キャップして、3000rpmくらいで30秒ほど回す

エンジン止めて、ブリーダーを緩めてエアを抜く

ぶくぶくと泡が出てくる。

泡がぶくぶく出てきます

①〜④を5回ほど繰り返す

ブリーダから泡が出なくなるまで。

ファンモータが回るまで3000rpmを維持

ファンモータが回って、止まってを2回繰り返す

以上でエア抜き作業終わり。

ファンモータが高速で1分以上回り続けたら、まだエアが抜けていない。

その時は、ラジエータを冷やすために3時間ほど置いて、また①からやり直し。

パワステベルト・クーラーベルト取付

基本的には逆手順です。

バールをかける場所だけ少し紹介。

まずクーラーベルト。

クーラーベルト調整時バールのかけ方

続いてパワステベルト。

パワステベルト調整時バールのかけ方

あくまでも一例。異論は認めます。

ベルトの張り具合

張り加減はブログではどう伝えたらいいのかなー。

張りが強過ぎるとベアリング痛めるし。

弱過ぎればベルトが滑ってキュルキュル音が出る。

個人的には、ベルトが鳴かない出来るだけ弱目のテンションがいいと思ってます。

作業直後は良くても1ヶ月くらいすると、新品ベルトが少し伸びて鳴き出すことも。

鳴かない程度に弱目よりは、キモチ強め、かな?

作業時間と費用

最後にアンダーカバーつけて、作業終了。

慣れてる人間なら部品交換は1時間程度かな?

エア抜きまでいれるとプラス30分か、それ以上かかります。

費用は、部品と工賃合わせて3万円程度。

ベルトも同時交換なら、プラス5000〜6000円程度ですかね。

まとめ

以上、ウォーターポンプ交換の記事でした。

  • ウォーターポンプ交換の費用は3万円程度から
  • 放置するとオーバーヒートにつながる可能性あり
  • 診断は誤診しやすい!要注意!

可能性はパワステやオルタネーター、コンプレッサーもありえるから。

ベルトを1つずつはずしていくとわかりやすい。

なかなか慣れてないと診断は難しいかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました