ムーヴLA100Sのラックブーツ交換の記事です。
この記事はこんな方におすすめ。
- ラックブーツってどんな部品?
- ラックブーツが破れているとどうなるの?
- ラックブーツの交換方法が知りたい
ラックブーツが破れていると車検が通りません。
ちなみに修理費用は片側1万円程度です。
破れていると砂や水が混入し、ステアリングラックにがたつきが出るかも。
ステアリングラック交換になると費用は10万円超え確定。
ラックブーツとは
ラックブーツとは→外部リンク。
ステアリングラックは別名ギヤボックスとも。
ステアリングラックについているゴムのカバー。
樹脂部品なので、経年劣化で割れたりします。
写真は後述参照。
普通に車を使っている分には、見ることはなかなかないかも。
ステアリングラックは、ハンドルを回すことで、
前タイヤが左右に曲がれるようにするための部品。
ラックブーツの割れを放置すると、ステアリングラックが痛むことに…。
入庫の経緯
車検で入庫のムーヴLA100S。
ラックブーツの割れがあったので交換していきます。
ユーザーさんも自覚なし。まぁ症状は特にないからね。
放置すると、ステアリングラックにガタが来るかも?
ダイハツなら他車種でも足回りはほぼ同じ。
軽よりブーンM600Sで多い印象。
ラックブーツの交換方法
タイヤをはずしたら見えてくる。
タイヤはずさなくてもハンドル前回に切れば見えます。
パックリ割れてます。
水によるサビや砂利が混入すると
ステアリングにガダが出る。
![ラックブーツの割れ](https://stat.ameba.jp/user_images/20230523/15/gomashio-2021/d8/da/j/o0813108015288338496.jpg)
タイロッドエンドの取り外し
まずタイロッドエンドのロックナットをはずす。
ロックナットは再使用不可部品なので、
組付時新品を用意すること。
![タイロッドエンドをナックルから取り外し](https://stat.ameba.jp/user_images/20230523/15/gomashio-2021/b8/af/j/o0802108015288338500.jpg)
それからエンドのアジャスタロックをはずす。
17mmと12mmのオープンレンチで緩める。
ナメないように要注意。
緩める前にCRCやるのもオススメ。
![タイロッドエンドの取り外し](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o0802108015288338505-760x1024.jpg)
アジャスタナットはある程度緩めて、
タイロッドエンドから放しておく。
そのあとエンドをナックルからはずす。
ナックル側を叩いていくか。
ラックエンドの取り外し
つぎはステアリングロッドからエンドをはずす。
今度は12mmと19mmで。
はずすとトーインが狂うので
後からハンドルセンターの調整が必要。
はずすまでの回した回数を数えておくと
調整の手間が少し減る。
![ラックエンドの取り外し](https://stat.ameba.jp/user_images/20230523/15/gomashio-2021/53/5b/j/o0802108015288338508.jpg)
ラックブーツ取り外し
エンドがハズレたらアジャスタナットもはずす。
ラックブーツの外側クリップもはずす。
![ラックブーツ取り外しアウター側](https://stat.ameba.jp/user_images/20230523/15/gomashio-2021/55/32/j/o0813108015288338512.jpg)
今度は内側からのバンドをはずす。
タイラップを切ってはずす。
![ラックブーツ取り外しインナー側](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o0811108015288338516-769x1024.jpg)
ラックブーツをはずす。
ステアリングロッドにガタがないかも要確認。
![ラックブーツがはずれたところ](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o0813108015288338520-771x1024.jpg)
新旧部品比較。
まぁゴムですから。経年劣化は免れないよねー。
![新品旧品の比較](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o1080081315288338524-1024x771.jpg)
新品を取付。
インナー側。
元々かなり長いタイラップがついているが、
取付時はタイラップを2つほど連結したものでOK。
![作業完了後](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o1080108015288338530-1024x1024.jpg)
タイラップを締め込む前に、
ラックブーツが取り付け位置に来てるか
グルッと見渡して確認。
インナー側はかなり見にくいので、点検ミラーを使った方がいいです。
インナーがついたら、アウターのクリップも。
ここまで終われば後は逆手順。
エンドの取付は、回した数で位置が決まるので、
先程覚えておいた分だけ回していく。
トーイン調整
タイヤまでつけたら試運転。
ハンドル調整をしていく。
ハンドルまっすぐで、車がまっすぐ走るかどうか。
どっちかに曲がっていくなら要調整。
先程のタイロッドエンドのアジャスタ。
17mmのアジャスタナットを緩め、
12mmでロッドを回して調整する。
![トーイン調整](https://garashiraga.com/wp-content/uploads/2024/04/o0802108015288338534-760x1024.jpg)
このムーヴの場合、ロッドはシャフトより後についている。
だからロッドを短くするとトーインは広がる。
(写真の角度で見るとロッドを反時計回りに回す)
逆にロッドを長くするとトーインが狭くなる。
(同写真でみるとロッドを時計回りに回す)
回す量は少しずつ。
自分の場合は90°回して試運転する。
調整しては試運転、調整しては試運転で調整していく。
部品交換そのものより、このハンドル調整の方が時間がかかるかもしれない。
でもまっすぐ走れないと運転疲れるからねー。
まとめ
以上、ラックブーツの交換に関する記事でした。
- ラックブーツが破れていると、車検が通らない
- ラックブーツの破れを放置すると、最悪ステアリングラック要交換に(←10万円越え)
- ラックブーツの交換は、片側1万円くらい
ちなみに足回り分解は要整備士資格。
修理は整備工場に出しましょう。
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