【コトコト音が気になる?】タントL375S ドライブシャフト修理【費用3万円~】

ドライブシャフトのグリス漏れの写真 足回り・ミッション修理

タントL375Sのドライブシャフト交換の記事です。

この記事はこんな方におすすめ。

  • 曲がるときにコトコト音がする
  • ドライブシャフトの交換が必要と言われた
  • ドライブシャフトってどんな部品?

費用はどれくらいかかるのかな?

ドライブシャフト交換の費用は片側3万円程度です。

後述もしますが、曲がるときコトコト音は大体ドライブシャフト。

それかステアリングのがたつき。

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ドライブシャフトとは

ドライブシャフトは、タイヤを直接回す部品です。

エンジンから生まれる駆動力は、

エンジン→ミッション→ドライブシャフト→タイヤ

の順に伝わっていきます。

タントなどは前輪駆動車は、前タイヤの裏を除くと見えます。

ドライブシャフトブーツが破れている写真

部品単品の写真はこちら↓

ドライブシャフトをはずしたところ

ドライブシャフトの交換・修理が必要な理由

ドライブシャフトの構造は、こちら。

外部リンク→ドライブシャフトの構造と点検方法

2段の関節(等速ジョイント)がついており、。

関節部にベアリングを傷めないためのグリスが入ってます。

ゴムのカバーで、グリスが飛散を防いでいます。

このカバーをシャフトブーツといいます。

 

最初の写真では、シャフトブーツがやぶれています。

シャフトブーツがやぶれて、グリスが飛散し、

水や砂利が混入し、ベアリングを傷める。

ベアリングが傷むことで、コトコト音が出ます

 

シャフトブーツがやぶれても、発見が早ければ、

シャフトブーツだけの交換で問題ありません。

しかしコトコト音が出ると、シャフトごとの交換が必要になります。

 

ちなみにこのコトコト音。

放置すると、シャフトが脱臼することも。

そうなると足回りを破損する事故に。

シャフトブーツのやぶれは、車検も通りません

入庫の経緯

H22年式タントL375S。

旋回時にコトコト音がするとのことで、ユーザーと一緒に試乗確認。

これはドライブシャフト異音だなー。

タントL375Sに限らずその他ダイハツ車スズキ車なども。

普通車の方が少ない印象。

低速の方がわかりやすいかな。

右左折どちらかしか出ないこともあるが。ひどくなるとどちらでも出る。

 

車をリフトアップ。写真で見てみるとこんな感じ。

○印がシャフトブーツ。グリスのベトベト感が伝わるかな?

ドライブシャフトのグリス漏れ

グリスの飛びが酷すぎると、タイヤをはずさなくてもわかることも。

グリスがホイールに付着

ドライブシャフト交換

そんなこんなでシャフト交換。

コトコト音は、ブーツ交換グリス補充だけでは直らないのでシャフトごと交換

シャフトごとの交換時は、リビルト品が安くてオススメ

今回は、費用の都合で中古部品を採用。

ロックナット取り外し

まずタイヤをはずす。

ドライブシャフトのロックナットをはずしていく。

ちなみにロックナットは再使用不可部品。必ず交換する。

ロックナットのかしめ

ラックエンド・ロアボールジョイント取り外し

ラックエンドとロアボールジョイントをはずす。

専用工具もあるけど、ついでにブーツが破れたりするのであまり使わない。

はずす際は◯印部にハンマーを押し付け、もう一つのハンマーでハンマーを思いっきり叩く感じ。

10数回も叩けば はずれる。

やる前にCRCしとくのもオススメ。

ロアブーツとエンドブーツ

ちなみにラックエンドのロックナットも再使用不可です。

シャフト取り外し(アウター側)

アウター側をはずす。

先端をプラスチックハンマーで叩いて、ハブからはずす。

写真がなくてすんません。

たまーに錆び付きが酷くて、シャフトが抜けないことも。

これまたスプライン部にCRCで抜けたり。

最悪の場合はナックルごとはずしてから、油圧プレス。

その場合は、ハブベアリングもダメになる可能性が高い。

組んでからゴーゴー音は泣けるので交換するのがベスト。

シャフト取り外し(インナー側)

インナー側をはずす。

バールをシャフトとミッションの隙間。

差し込みこじる。

抜けた瞬間 ATオイルorCVTオイルが溢れるので、

受け皿を用意しておくこと。

ドライブシャフトを取り外すときにバールを引っ掛ける場所

抜けたドライブシャフトと中古部品の比較。

グリスのべとつきが比較できるかな。

新旧ドライブシャフトの比較

あとは逆手順で取り付けて行く。

ドライブシャフトはプラハンで叩き入れる。

取付出来たら、ATForCVTオイルの量を確認。

不足しているようなら少しずつ足しながら量を確認していく。

走行テスト後の確認

取付完了後、走行して異音が消えていることを確認。

今回は中古部品だったので、少し心配だったが、問題なく音は消えました。

音は消えても、インナー側のシールからATFが漏れることもよくある。

そこまでちゃんと確認しましょう。

まとめ

以上、ドライブシャフト交換の記事でした。

  • 旋回時にするコトコト音の正体は、ドライブシャフトのベアリングの異音
  • ドライブシャフトは、タイヤを直接回す部品
  • ドライブシャフトの交換費用は、片側3万円程度

足回り部品の交換作業は、要整備士資格。

修理は整備工場にお願いしましょう。

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