【車から煙?】ムーヴコンテL575S オーバーヒート修理

ラジエータ破損の写真 エンジン修理

コンテL575Sのオーバーヒート修理の記事です。

この記事はこんな方にオススメ。

  • 車から煙が出た
  • メーター内に温度計のランプが赤く点灯
  • エアコンが冷えない

はじめに

今回は車から煙が出たと言うことで出張。

今年の夏も暑いねー。ラジエータ割れたかな。

幸い、ユーザーさん、すぐにエンジン止めたそうです

間違っても走ると、エンジンにダメージが残る可能性あり。

ちなH20年式、走行距離は20万キロ超え。

現状確認

煙が出た、と言うことでラジエータ破損の可能性大。

見てみると、ラジエータのアッパータンク割れ。

冷却水がダダ漏れです。

アッパータンクの水漏れ写真

わかりにくいですね…はずした写真も載せます。ラジエータです。

ラジエータ破損の写真

割れ自体ははずさなくても確認出来るんだけど、

写真だとはずした状態でもよくわからんですね…。

ちなみにサブタンクもからっぽ。

サブタンクの写真

 

ダイハツあるあるなのは、ラジエータ破損の原因は、

ラジエータファンモータの非作動

ラジエータにはファンモータと呼ばれる扇風機がついてます。

冷却水温が100℃になると作動、またはエアコンSW ONで作動します。

エアコンONで、ブオーンって音がしますよね。

あれです。

 

それが、今回はこのファンモータが作動しておらず…。

冷却水が冷やしきれなくて、ラジエータ破損に至ったわけです。

ファンモータは、メーカーからは単体供給がなく、

シュラウド(周りの樹脂部品)とセット供給…なので高額。

年式やグレードによっては、単体供給あるものもあります…。

作業手順

というわけで、ラジエータとファンモータを交換していきます。

冷却水を抜く

まずは冷却水を抜いていく。

ラジエータ下部にドレンがあるので外せば出ます。

ラジエータキャップも外しておくと早く抜けますね。

ラジエータ上下の写真

F バンパー取り外し

水を抜いている間に、バンパー外していきます。

クリップは、下部に6ヶ所、両サイドに各3ヶ所、

上部は、グリル部に3 ヶ所、バンパーに3ヶ所かな。

ナンバー裏にも1ヶ所ついてます。

バンパークリップの位置

はずすとこんな感じ。

ちなみに見えてるアミアミの部品は、

ラジエータではなく、エアコンのコンデンサね。

バンパーはずしたところ

バンパーはずすと、ホースメントが見えてきます。

これらもはずしていきます。

まずは上側から。

ボンネットキャッチ取り外し

アッパーホースメントはずすために、

ボンネットキャッチをさきにはずしていきます。

ボルト3ヶ所はずせば動くので、ワイヤーはそのまま。

ボンネットキャッチの写真

はずせたらキャッチはウォッシャタンクの方に、置いておきましょ。

アッパーホースメント取り外し

ボンネットキャッチがはずせたら、

アッパーホースメントをはずします。赤色部分ね。

ホースメントの写真

左右にあるボルト各2 ヶ所と、ホーンをはずします。

アッパーホースメントの写真

ボンネットキャッチすぐ下にもボルトが2ヶ所あります。

ボンネットキャッチすぐ下のボルト

はずれるとこんな感じになりますね。

ラジエータ上部とは、クッションゴムを挟んでいます。

メインホースメントが十字に残る感じです。

アッパーホースメント取り外し状態の写真

メインホースメント取り外し

続いてメインホースメント取り外し。

青丸部分に左右2ヶ所ずつボルトがついているのではずします。

紫丸部分は、裏側にスポンジがついてます。

メインホースメントの写真

無事はずれました。

(はずれてる写真撮ってなかった…)

コンデンサボルト取り外し

かなりバラバラになってきましたが、まだまだこれから。

コンデンサとファンシュラウドを繋いでいるボルト2本はずします。

コンデンサとファンシュラウドを繋いでいるボルト

サブタンク取り外し

冷却水のサブタンクもはずします。

ラジエータキャップのすぐ横にボルトでついてます。

が、ここ、はっきり言ってよく割れます…今回も割れました…

サブタンク固定ボルト

シュラウドは再使用の場合は、もし割れたら、

取付時は通しボルトとナットでごまかしておきましょ。

 

サブタンク左側は、シュラウドにクッションゴムでついてます。

ここのゴムは、はずすときは存在に気づきにくいので、なくさないように。

ちなみに新品シュラウドには付属してきません

サブタンクのクッションゴム

ホースの取り外し

ラジエータからホースをはずします。

アッパーホース取り外し

アッパーは見えてるのでわかりますね。

ラジエータキャップのすぐそばについてます。

アッパーはそんなに手間じゃないし、邪魔になるので、

エンジン側もはずしちゃいましょ。

アッパーホース

ロアホース

ロアホースは、エンジン側だけはずします。

ラジエータ側もはずしてもいいですが、

車から下ろしてからの方がはずしやすいので、今はそのままでもOK。

ロアホース

ATオイルクーラーホース取り外し

ラジエータのすぐ後ろにある細いATオイルホース。

入口と出口で2本あります。

取付時に逆につけないように、はずす前にマスキングしておきます。

ATホース

ファンモータ電源ハーネス取り外し

続いてファンモータの電源ハーネスをはずします。

コネクタだけでなく、クリップでシュラウドにかませてあるので、

そちらも忘れずにはずしましょ。

ファンモータ電源ハーネス

写真がボケててすみません…。

 

ここまで来たら、ラジエータがはずせます。

ラジエータ取り外し

ラジエータをシュラウドごとはずします。

コンデンサと干渉していますが、出来るだけ当たらないように慎重に。

コンデンサからガス漏れしたら洒落にならないので。

ラジエータとファンシュラウド

はずれましたね。

ラジエータとシュラウドは、

上部のツメ2ヶ所と下部差し込みでくっついてます。

あとはAT ホースがボルト付けされてるので、そこをはずします。

ラジエータとシュラウドの接合部

これで、切り離せました。

ラジエータとシュラウドの切り離し

ここからは、新品に再使用部品を移動。

シュラウドからは、ロアホースのバンド?と、

サブタンクのクッションゴムを移動します。

移動させる部品

ラジエータからは、ロアホースとATホースのほか、

下側についているクッションゴムを忘れずに。

ラジエータキャップは新品に変えちゃいましょ。

部品の移植が終わるとこんな感じ。

部品移植後

ラジエータ部分はキレイになってますね。

後作業

ここからは逆手順で、ラジエータやら

ホースメント、バンパーなどを取り付けていきます。

 

冷却水を抜いているので、当然エア抜き作業が必要です。

エア抜き後、Egルームを洗浄したいので、

自分はいつも、ホースメント取付まで終わったらエア抜きしていきます。

エア抜きについてはこちら参照

 

エア抜きは、車種が変わってもやることは同じですね。

ただ今回の場合、オーバーヒートなので、

ヘッドガスケットの変形などでエア抜きが仕切れないことも。

ラジエータキャップ開けたところで冷却水の泡の出方を見ます。

 

ファンモータが2回回って止まってからも、泡が出てくるなら要注意。

ヘッドガスケットまでイッている可能性大です。

今回の車では大丈夫だったので、試運転後、

水漏れがないことを十分に確認して納車しました。

おわりに

今回は、走行中に煙が出た、と言うことでムーヴコンテの修理をしました。

原因は、ラジエータの破損による冷却水の漏れ。

いわゆるオーバーヒートですね。

そのラジエータ破損の原因は、ファンモータの非作動でした。

上記2点の部品を交換して、修理完了です。

 

費用は、ラジエータ修理だけでも5万くらい。

ファンモータまでついてくると、追加で3万くらいですかね。

 

エアコンが効かないとか、

オーバーヒートのチェックランプが点灯ってパターンで、

ファンモータのみの交換修理もあります。

そっちも工賃を考えると結局5万くらいになっちゃいますね。

 

今年の夏は暑い。

オーバーヒートの修理も、過去イチで多い気がします。

早く夏終わってくれー。

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