ステップワゴンRK5のサーボモータ交換の記事です。
この記事はこんな方におすすめ。
- エアコンの温度切り替えがうまくいかない
- 冬場に寒い風、夏場に熱い風が出る
- エアコン吹き出し口が切り替わらない
冷房が効かないのは、A/Cスイッチ入ってますか?
たまーに、それさえ知らない人がいるけど…
はじめに
ステップワゴンRK5で暖房効かないとのことで入庫。
エンジンが温まっていない、というわけではなさそう。
車の暖房は、エンジンの排熱を利用するので、
寒い日は、暖房が効くまで時間がかかる。
原因追求
車を十分に温めてから確認していく。
とりあえず思いつくのは…
- 冷却水サーモスタットの不良
- ファンモータ常時作動
- エアコンサーボモータ不良
1つずつ確認していく。
サーモスタットの点検
サーモスタットとは
エンジン内冷却水をラジエータ内に循環させるための弁。
冷間時は閉じていて、温まると開く仕組みになっている。
冷間時に閉じていることで、エンジン内だけで、早目に温め、
十分に温まったところで、ラジエータと水を循環させる。
サーモスタットが悪いとどうなる?
サーモスタットが開きっぱなしだと、冷却水が温まりにくくなる。
逆に閉じっぱなしだと、冷却水冷えないので、エンジンオーバヒートするかね。
まぁ閉じっぱなしは見たことないけど、あるのかな。
サーモスタット点検
ただサーモスタットを点検したいけど、そもそも冷却水抜かなきゃいけない。
あんまり費用をかけたくないので、ラジエーターホースを触って簡易点検。
冬場でも15分もすれば十分に温まるので、問題ないんじゃないかな。
ついでにヒーターコアのホースも触ってみるけど、
しっかりと冷却水は温まっていました。
オーバヒートの話は出ていないので、閉じっぱなしは無視してもいいかな。
ファンモータ点検
ファンモータとは
ラジエータの冷却水を冷やすために風を送風する扇風機。
冷却水温が100℃くらいになると作動して冷やす。
またA/CスイッチONにすると、コンデンサを冷やすために作動する。
横置きエンジン車は電動ファン。
縦置きエンジン車はカップリングファン。
最近はFRでも電動ファン使ってるか。
ファンモーターが不良だとどうなる?
作動しない場合は、冷却水が冷えずにオーバーヒートする。
またクーラー作動時は、冷媒が冷えず、熱風が出る。
作動しないまま乗っていると、ラジエータ破損につながる、大きな修理になりやすい。
また、逆に常時作動の場合は、オーバークール。
ずっと冷やしているためエンジンが温まりにくくなり、燃費が悪化する。
常時作動は、そういうことを知っていないと結構気付きにくいかも。
ファンモーターの音、最近は静かになったもんね…。
ファンモーター点検
ファンモーターはラジエータのすぐ後ろについている。
ステップワゴンは横置きFFなので、電動ファンです。
常時は作動していなかったし、A/CスイッチONで作動するので、
問題ない、と判断しました。
サーボモータ点検
サーボモータとは
エアコンシステムの一部で、温度切り替えの弁を操作するモータ。
エアミックスアクチュエータなんて言い方も。
オートエアコンだけついている。
マニュアルエアコンだとワイヤー式になるのでついていない。
ちなみに吹き出し口の切り替えモーターをほぼ同じ作り。
吹き出し口が切り替わらない場合は、モーターを疑ってもいいかも。
サーボモータが不良だとどうなる?
サーボモータが動かないと、弁が固定されるので、
冷たいまま?温かいまま?どちらかで固定されてしまう。
サーボモータ点検
ステップワゴンRK5のサーボモータは、パーキングブレーキペダルのすぐ左。
冷房時は、モータ先についているギヤが、車両後方振り切っている。

しかし暖房にしてみると、
本来車両前方に振り切らなければならないギヤが途中で止まってしまう。

調べてみると、写真右上にあるサーボモータの動きが悪く、途中で止まってしまう。
原因はこれだな。

サーボモータ交換
脱着は簡単。ただスクリュ3本でついているだけ。
ただサイドブレーキペダルで少しやりにくいか?
交換して問題なく作動することを確認。
おわりに
冷房修理はいろいろ大変だけど、
暖房効かないパターンは比較的診断に困らないのかな?
ブロアモーターがそもそも動かないとかもがあるかな。
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