【支点が少ない】アウトランダーCV5W 後席PW修理【そりゃ壊れるわ】

パワーウィンドウレギュレータの写真 ボデー・電装修理

アウトランダーCV5WのRパワーウィンドウの修理の記事です。

この記事はこんな方におすすめ。

  • 窓が閉まったけど、開かなくなった
  • 窓が開いたけど、閉まらなくなった
  • 窓を動かすと変な音がする

今回は、開けたら閉まらなくなった一例。

窓の開閉不良の場合、原因として挙げられるのは、

  • スイッチの不良
  • パワーウィンドウモーターの不良
  • パワーウィンドウレギュレータの不良
  • 窓の取付不良
  • (ボデーECUの不良)

メーカーを限定しなければ、どのパターンも経験済みです。

先に言ってしまうと、今回はレギュレータ不良と取付不良かな。

はじめに

三菱アウトランダーCV5W。

後席左側パワーウインドウ(以下PW)が、開けたら閉まらなくなったとのことで入庫。

状況確認すると、確かに窓は開いていて閉めることは出来ず。

ただモーター音は聞こえるけど?

 

PW修理でよくあるのはマスタースイッチ(運転席のスイッチのこと)の不良。

使用頻度は、他の座席のスイッチより確実に高いため、消耗が激しい。

開閉出来ない窓が運転席以外の窓でもマスタースイッチが原因のこともよくあるが。

今回は結論から言うとレギュレータ(窓を上下に動かすリンク部品)の不良。

原因追求・分解

原因確認と共に見ていく。

まずドアトリム(内張り)を外していく。

開けるとドア開閉ワイヤとドアロックワイヤが見えるので、これも外していく。

トリムを下から見る(上下ひっくり返す)とPWスイッチのコネクタが見えるので外す。

ここまでやるとトリムが完全に外れる。

 

トリム外したら、PWスイッチをトリムから外す。

2ヶ所ネジ止めされている。

後々作動確認のため使用する。

 

ドアポケット金具、ビニールシート、ホールカバー前側、ホイールカバー下側を外す。

ビニールシートはブチルテープが付いているので、飛んで行かないように注意。

ここまでくるとレギュレータが見えてくる。

PWスイッチをコネクタに差し直し、作動確認。

窓は動いていないのにも関わらず、レギュレータは作動している。

 

念のため運転席のスイッチでも同様に確認。

状態は同じで、モータとスイッチは以上なさそう。

レギュレータをよく見ると、窓ガラスと固定されていなければ行けない部品が外れていることを発見。

紫丸の白い部品が破損したため、正常に作動していないようだ。

レギュレータ不良だね。

ガラス脱着・レギュレータ取り外し

水色丸のボルトを外しておく。

ボルトを外すと窓ガラスが自由に上下に動く。

窓を落下させると破損や怪我の原因になるので、

落下しないようにマスキングテープなどで上の方で止めておく。

 

レギュレータとモータを外していく。

ボルトをドア内に落とさないように。

外すとこんな感じ。左が新品、右が旧品。

右上部品が壊れている箇所。

モーター脱着

モータは再使用するので新品レギュレータへ付け替える。

古いレギュレータから取り外しておく。

モータコネクタを再度車両側コネクタとつなぎ直し、モータを動かしてボルトを見えるようにする。

怪我に注意。挟むとめっちゃ痛い。

水色ボルト3ヶ所外せは、レギュレータから切り離せる。

新品レギュレータにモータを付け替え。

ここまでくれば折返し。

逆手順でレギュレータモータを取り付けていく。

途中、止めておいたガラスはマスキングテープを外し、レギュレータにボルト2ヶ所で繋いでいく。

そして作動確認。

残りの部品も逆手順で取り付けていき、完成。

おわりに

窓ガラスの開閉確認は勿論、ドアの開閉、ドアロックの開閉確認も忘れずに。

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